Adobe Character Animatorを使ってキャラクターを動かす(第1回)

Adobe Character Animatorを使ってキャラクターを動かす(第1回)

2018-06-14
動画制作

ここ最近話題の「バーチャルYouTuber」。
私も、自分の顔の動きにあわせて動くキャラクターを作ってみました。

まずは、完成形をご覧ください! ※音は出ません

PCのカメラに映った私の頭の動きや目、口の動きに合わせて、一緒に動いています。
黒目の動きがリアル!


というわけで、Adobe Character Animator CCというツールを使って、バーチャルな動きを作っていく手順を説明しようと思います。

Adobe Character Animator CCとは
Photoshop、またはIllustratorで作成したキャラクター(パペット)に、
Webカメラを通して自分の表情や動きに合わせたアニメーションが作成できるソフト。

パペットを作成する

まずは、キャラクターの原型となる「パペット」を作ってみましょう。
動かすキャラクターは、「パペット」と呼ばれています。

パペットを描く

今回私は、iPadを使ってパペットを作成しました。
作成に使用したのは、「Adobe Draw」という、イラレっぽいアプリです。

パペットは、身体のパーツをレイヤーに分けながら描いていきます。
Adobe Drawで生成できるレイヤーの数が足りなかったので、[頭パート]と[身体パート]に分けました。

パペットを、PSD・Aiデータにする


完成したら、フォトショデータまたはPDFにします。
パスデータを保持したい場合は、PDFにして保存しましょう。

その後フォトショかイラレで彩色していきます。

パーツをグループ化、命名する

レイヤーには、パーツをグループ化し、英語名で命名していきます。

私が今回頭パートを作成するために用意したパーツと、それの英語名をまとめたものが以下の表です。

日本語 英語(実際に表記する単語) (補足)
Head
左眼の眉 Left Eyebrow
左眼 Left Eye
左眼の瞬き Left Blink 目を閉じた状態
左の黒目 Left Pupil
左の眼球 Left Eyeball 目の輪郭と、白目の部分
右眼の眉 Right Eyebrow
右眼 Right Eye
右眼の瞬き Right Blink 目を閉じた状態
右の黒目 Right Pupil
右の眼球 Right Eyeball 目の輪郭と、白目の部分
Nose
Mouth 口の動きに合わせて動かす場合、次のパーツを用意する

  • (オーディオ分析):Ah、D、Ee、F、L、M、Oh、R、S、Uh、W-Oo
  • (ビデオ分析):ニュートラル: Neutral、スマイル: Smile、驚き: Surprised

気が遠くなりそうな量ですが、全部揃えなくても大丈夫です。
最低限「顔」があれば、パペットを動かすことは可能です!

最低限知っておきたい単語

パペットを作る際に、意味を知らないと「???」となりそうな単語がいくつか出て来ますが、主な3つをまとめました。

「パペットグループ」
キャラクターの本体・集大成。単に「パペット」と呼ばれることも。

「サブグループ」
キャラクターを形取る、身体のパーツ

「レイヤー」
パーツ最小の単位

次回は、Adobe Character Animatorに取り込む!

いよいよ次回はAdobe Character Animatorに取り込みます。
今回作ったのは静止画のパペットでしたが、命を吹き込む、ワクワクする作業です!